事業再構築補助金の7/2の第二回の申請締切が迫っています。申請予定の事業者の方や認定支援機関等の関係者の方はお疲れ様です。
私も とある事業者さんの事業計画書作りのご支援をしたのですが、こういうのは最終日の申請がシステム混雑することが目に見えていますので、少しだけですが前倒しして本日申請を終えてもらうことができました。その際に制度について調べていて感じたことを備忘録的に少し記しておきます。
まずはこのYahooニュース(日刊工業新聞)の記事です。
「事業再構築補助金」の採択は8000件で総額2200億円、申請者は誰だ?(日刊工業新聞電子版) – Yahoo!ニュース
製造業が最多の採択数だったとか色々と書いてありますので、詳しくはこの記事を読んでいただくとして、この冒頭に以下のような記載があります。
経済産業省・中小企業庁はポストコロナを見据え中小企業に業態転換などを促すために創設した「事業再構築補助金」の第1回公募分について、申請件数2万2231件のうち8016件を採択した。採択金額は予算総額の約5分の1に当たる約2200億円。
Yahooニュース 6/24(木) 10:14配信
経済産業省は直接こういった数字を公表していないと思いますので(多分・・・)、メディアからこぼれてきた情報を拾うしかないようですが、要するに
- 第1回目の採択率は36%(概ね3件に1件が採択された)
- まだ予算はある(第2~第4回目のために約5分の4が残されている)
ということです。また、補助金関連は初回(第一回)が採択されやすいという”噂”もありますが今回はそうでもなかったようです。逆に言えば出遅れてしまった事業者も希望が持てそうです笑
あともう1点。その第1回の状況を踏まえて「よくある申請の不備はこちら」というリンクが事務局のページにできていました。それを抜粋したものが以下です。
どうでしょうか?わざわざこういう注意喚起の文書を出してくるということは、一番重要な事業計画とは直接関係ないところの形式や書類での不備が多かったということでしょう。
それにしても②あたりは「勘違いしてたのかなあ」くらいでまだ分かりますが、他はちょっと不注意 過ぎる気もします。特に④は、普段からセキュリティ意識が高くパスワードが自動でつけられるような仕組み(設定)にしていて解除を忘れた場合もあるでしょうし、通信状態やブラウザの不調でファイル破損することもあるでしょうが、どちらの場合もアップロード後にチェックすればいいだけの話のような気もします。
こういう形式上の不備があるだけでNGなのか減点程度なのか全く影響しないのかは私には分かりません。ただ、なにしろ膨大な申請数ですので審査する立場から言えば、こういう形式要件を満たしていないだけで不採択としてしまう可能性もあるのではないでしょうか?(内容を審査しなくて済みますからね・・・)またそうでなかったとしても審査上印象が良くないのは確かだと思います。
いずれにしても頑張って書類を集めて計画書を作成しても、つまらないことでそれが徒労に終わってしまうのはすごくもったいないことです。申請前には今一度セルフチェックし、できれば申請者本人以外の人にも確認してもらってクロスチェックしたほうがいいのかもしれませんね。私も含めて人間はそもそも間違える生き物ですから。。